マンガ用語集 — 必須の定義集
マンガ用語の完全リファレンス — スクリーントーンからウェブトゥーンまで、チャプター構成からビジュアル技法まで。クリエイターにも読者にも。
この用語集は、マンガクリエイターが使う用語 — ページレイアウト、色技法、読み方フォーマットまで — を網羅しています。AIでマンガを作っている人にも、批評的にマンガを読むことを学んでいる人にも、これらの定義は必ず出てきます。
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A
アフターイメージ(残像) 動きを示す視覚効果 — キャラクターの直前の位置が動く際にうっすらと見える。スピード感を生む。アクションマンガでよく使われる。
吹き出し(セリフ吹き出し/ワード吹き出し) マンガのページ上でセリフやナレーションを収める枠。吹き出しの形によって発話の種類が異なる: セリフの丸い吹き出し(会話)、雲形の吹き出し(内的独白)、四角い枠(ナレーション)。
ベンデイドット 伝統的なコミック印刷で陰影や色を作るために使われる小さな色付きドット。デジタルマンガがこの技法に取って代わったが、マンガの美学として今も参照される。
裁ち落とし(ブリード) ページの端まで広がるアート。枠のないコマやイメージが端まで「ブリード」すると、枠に囲まれたものより大きく開放的に感じられる。
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C
チャプター(話数) マンガシリーズの一話分。単行本(まとめられた巻)は通常4〜5話を含む。ウェブトゥーンのエピソードは伝統的なマンガのチャプターより短い。
ちび デフォルメ(SD)キャラクタースタイル — 誇張されたプロポーション、体に対して頭が大きい。コメディ、可愛さ、感情の極端な表現に使われる。「ちびモード」はキャラクターがコメディ効果のためにこのスタイルに変身すること。
クローズアップ 被写体の顔や特定のディテールがフレームのほとんどを占めるカメラアングル。感情的な強度を生む。
カラーページ 週刊誌に掲載されるマンガは通常白黒だが、重要なチャプターはフルカラーページで始まることが多い。ウェブトゥーンはデフォルトでフルカラー。
コミックタイミング ユーモアを生むためのコマのペーシング。オチの前にギャグコマとそれに続く無言のリアクションコマ — その空白のコマそのものがコメディになる。
コンポジション(構図) コマ内の要素の配置 — 読者の視線を誘導し、感情的なインパクトをコントロールするために、アーティストがキャラクター、物、空間をどう配置するか。
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D
セリフ(ダイアログ) キャラクターが声に出して話す言葉(セリフ吹き出しで示される)。内的独白(思考の吹き出し)やナレーション(四角い枠)とは区別される。
ダッチアングル 斜めに傾けたカメラ。混沌、危険、または方向感覚の喪失を感じさせる。アクションシーンでよく使われる。
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E
establishing shot(状況説明ショット) キャラクターにズームインする前に場所や設定を示す広いコマ。「ここはどこ?」という読者の暗黙の疑問に答える。
表情 キャラクターの顔の感情 — 喜び、悲しみ、怒り、驚き。マンガでは極端な表情がコメディや感情的な見せ場に使われる。
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F
ファンサービス(サービスシーン) 主にファンを喜ばせるために含まれるコンテンツ — 魅力的なキャラクターデザイン、扇情的な衣装、ロマンチックな瞬間など。無邪気なもの(可愛い衣装を着たキャラクター)から明示的なものまでの幅がある。
前景・中景・背景 コマにおける奥行きの3層。前景が読者に最も近く、背景が最も遠い。熟練した構図はこの3層すべてを使う。
フレーム(コマ) ページ上の1つのコマ。「コマ送り」のペーシングとは、各コマが段階的な動作を示すことを意味する。
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G
ギャグマンガ ユーモアが主な魅力となるコメディ中心のマンガ。通常は短編形式(4コマ漫画)。
黄金比 フレームを約1:1.618の比率で分割することで見た目に美しいレイアウトを作る構図の原則。マンガのコマ構図で使われる。
ガター(コマ間の余白) コマとコマの間の白い空間。ペーシングをコントロールする — 狭いガター=急速な展開、広いガター=大きな時間の飛躍。
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H
ハーフトーン 濃淡や色の錯覚を作るために大きさの異なるドットを使う印刷技法。伝統的なマンガはハーフトーンの陰影(スクリーントーン)を使う。
高さ(ハイト) ウェブトゥーン画像の縦方向の総ピクセル数。現代のウェブトゥーンは長いスクロールシーケンスを可能にするため非常に長い(2000〜3000ピクセル以上)ことがある。
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I
内的独白 声に出さないキャラクターの思考。雲形の思考吹き出しや枠付きナレーションで示される。全知のナレーター(外的ナレーション)とは異なる。
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J
ジャンプカット 明確な連続性なしにコマ間で突然切り替わること。唐突な効果を生む — ホラーやコメディに有効。
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K
カワイイ 可愛さを重視する日本の美学。大きな目、柔らかいプロポーション、パステルカラー。Gootakuのデザイン言語は「カワイイ」に強く影響を受けている。
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L
レイアウト ページ上のコマ全体の配置 — コマ数、大きさ、形。レイアウトは個々のコマの絵の質以上にペーシングと感情的インパクトをコントロールする。
ライトノベル しばしばシリーズ化された日本の小説。一部のマンガはライトノベルの漫画化(書籍のマンガ版)である。
光線/スピードライン 動きや衝撃を示唆する視覚効果。光線は中心点から放射する。スピードラインは移動方向を示す平行または放射状の線。
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M
マンガ 日本のコミック。右から左への読み方向、通常白黒、ページベースのフォーマット。
マンファ 韓国のコミック。左から右への読み方向、通常フルカラー、しばしば縦スクロールのウェブトゥーンフォーマット。
マンホワ 中国のコミック。左から右への読み方向、フォーマットは様々。
モンタージュ 時間の経過や動作の繰り返しを示す短いコマの連続。「訓練モンタージュ」= 数週間にわたるキャラクターの訓練を示す一連の小さなコマ。
動作線(スピードライン) 動く物体の後ろにある速度感を示唆する平行または曲線の線。パンチには放射状の動作線、走る人物には水平のスピードライン。
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N
ナレーションボックス(ナレーター枠) 通常コマの上部または下部にある四角いテキストボックスで、ナレーション — 場面設定、時間経過、全知の解説 — を含む。キャラクターのセリフとは区別される。
背景なし 無地の白(または色のついた)背景で情景がないコマ。キャラクターの表情や感情に100%集中させるために使われる。感情的な瞬間によく使われる。
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O
OC/オリジナルキャラクター 既存のマンガ・アニメの正史ではなく、ファンやクリエイターが作ったキャラクター。
読み切り シリーズの一部ではない単独の完結した物語。「マンガ読み切り」= 20〜50ページの完結した話。
オノマトペ(SFX) 言葉として書かれた効果音(ドキドキ、ザッなど)。日本のマンガは日本語のオノマトペを使い、それらはしばしば英語に直接対応する語がない。
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P
パネル(コマ) マンガページ上の1つのフレーム/枠。マンガのストーリーテリングの基本単位。
コマ割り(パネリング) 1ページあたりのコマ数、その大きさ、形、配置の具体的な選択。
主人公(プロタゴニスト) 物語全体を通して読者が追いかける中心キャラクター。
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R
読み方向(リーディングディレクション) コマが読まれる順番。日本のマンガ: 右から左、上から下。西洋のコミック: 左から右、上から下。ウェブトゥーン: 上から下のみ(縦スクロール)。
レティクル/クロスヘア コマ上の視覚的なターゲットマーク。しばしば特定のポイントや危険を強調するために使われる。サスペンス/スナイパースコープのエフェクトとしても使われる。
震え線/揺れ線 震え、恐怖、衝撃を示すキャラクターの周りの短い線。寒さで震えるキャラクターは柔らかい震え線を、衝撃を受けたキャラクターは荒い線を持つ。
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S
SFX(効果音) 音の視覚的表現 — ドキドキ(心臓の鼓動)、ザッ(サッと動く音)、ガキィン(金属音)。日本のマンガは日本語のオノマトペを使う。
スクリーントーン デジタル以前の技法: 密度の異なるドットパターンを持つ透明な粘着シートをマンガページに貼り、陰影やグレートーンを作る。デジタルマンガがこれに取って代わったが、その美学は今も参照される(「スクリーントーンの陰影」)。
青年(せいねん) 「若い男」マンガ。読者層: 大人の男性(18〜40歳)。ビジュアルスタイル: リアルなプロポーション、詳細な背景、大人向けのテーマ。トーンにおいて少年マンガの対極(画風の対極ではない)。
少女(しょうじょ) 「若い女の子」マンガ。読者層: 若い女性(13〜20歳)。ビジュアルスタイル: 大きくキラキラした目、劇的な感情、恋愛重視。対象読者層において少年マンガの対極。
少年(しょうねん) 「若い男の子」マンガ。読者層: 若い男性(13〜25歳)。ビジュアルスタイル: 誇張されたアクション、劇的な感情、パワーアップの展開。エネルギッシュで娯楽性が高い。
叫び吹き出し(シャウト吹き出し) ギザギザやとげとげした縁を持つセリフ吹き出しで、叫びや強い感情を示す。テキストは通常の会話より大きく太字であることが多い。
枠線(シャッター/コマの枠) コマの境界を定義する線。ほとんどのマンガははっきりした黒い枠を持つが、劇的な効果のために枠なし(ボーダーレスコマ)を使うものもある。
シルエット ディテールが見えず、暗い輪郭/影としてのみ示されるキャラクターや物体。劇的な効果、ミステリー、照明でディテールが隠れる場合に使われる。
6コマレイアウト(6コマ) 一般的なマンガのページ構成: 2列3行の均等な6コマ。セリフの多いシーンやドラマチックなペーシングに効率的。
斜線スピードライン 高速な動きや衝撃を示唆するコマを横切る斜めの線。剣の一閃には斜めのスピードラインが、パンチには放射状の線が使われることもある。
見開きページ/大ゴマ ページ全体またはほとんどを覆う1つの大きなコマ。通常は劇的な瞬間、キャラクターの登場、クライマックスのアクションのために使われる。使いすぎるとインパクトを失う。
見開き(スプレッド) 向かい合う2ページを1つの連続した画像として扱う。両ページにまたがる1つのイラストにすることも、それぞれが1ページを丸ごと使う2つのコマにすることもできる。最大限のビジュアルインパクトを生む。
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T
単行本(たんこうぼん) まとめられたマンガの巻(ハードカバーまたはペーパーバック)。通常4〜5話を含み、15〜20ドル程度。元の連載は週刊/月刊誌で、単行本はコレクション用のフォーマット。
思考吹き出し(ソートバブル) 雲形やホタテ貝形の縁を持つセリフ吹き出しで、声に出さないキャラクターの内的な思考を含む。メインの吹き出しから連なる小さな泡を示すこともある。
トーン(調子) シーン全体のムードや感情。「ダークなトーン」「コメディなトーン」など。ムードを作る陰影/色の処理を指すこともある。
トーナルレンジ(諧調域) 白黒マンガにおける純粋な黒から純粋な白までのスペクトル。高トーナルレンジは多くのグレーを持ち、低トーナルレンジはほとんど黒と白でグレーが少ない。
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V
ビジュアルノベル テキストとアートを組み合わせたインタラクティブフィクションゲーム。一部のマンガはビジュアルノベルを原作としており、一部のビジュアルノベルにはマンガ化作品がある。
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W
ウェブトゥーン 縦スクロールのデジタルコミックフォーマット。韓国発祥(ウェブトゥーン=ウェブ漫画)。スマホでの閲覧向けにデザインされ、フルカラー、縦長で細いコマ。
ささやき吹き出し(ウィスパーバブル) 点線や破線の輪郭を持つセリフ吹き出しで、静かな/ささやくような発話を示す。テキストは通常のセリフより小さいことが多い。
ワイドパネル/パノラマコマ ページの全幅にわたって伸びるコマ。状況説明ショット、アクションシーン、または空間が必要な感情的な瞬間に使われる。
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X
Xレイコマ まれなケース: 何かの「中」(キャラクターの体、建物の内部など)をX線のような透明感で示すコマ。あまり使われないが強力な効果。
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Y
4コマ(よんこま) 「4コマ漫画」— 4つのコマからなる縦長のストリップ。ギャグマンガ、新聞コミック、ウェブコミックの一般的なフォーマット。ストリップごとに完結したオチや物語。
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Z
前編(ぜんぺん)/後編(こうへん) マンガの物語が号や巻をまたいで分割されるときの「前半」「後半」。
ズーム カメラがズームイン(コマが被写体に近づく)またはズームアウト(コマがより広い視野を示す)するように見えるコマ間の遷移。動きや強調の感覚を生む。
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よく使われるフレーズの組み合わせ
「全ページ見開き」
開いたときに左右のページを埋める1つの画像(イラスト、劇的なシーン)。最大限のビジュアルインパクト。「セリフ吹き出しの尻尾」
どのキャラクターが話しているかを示すセリフ吹き出しの尖った先端部分。尻尾は話者の口の方向を向く。「読みの流れ(リーディングフロー)」
読者の目が自然にページ上をどう動くか。コマは正しい方向(日本のマンガでは右から左など)に読みの流れを誘導するように配置される。「ガタースペース」
コマとコマの間の白い空間。ペーシングをコントロールする — 読者はガターの中で時間の経過を感じる。「コマ間の遷移」
隣接する2つのコマの関係性。種類: アクション対アクション(コマ間の明確な動き)、被写体対被写体(異なるアングルからの同じ被写体)、シーン対シーン(場所の変化)、アスペクト対アスペクト(同じシーン、フォーカスが移動)。---
ジャンル+フォーマット用語
| 用語 | 意味 | 例 | |------|---------|-----| | 4コマ | 4コマの短いコミックストリップ | 日刊新聞のコミック | | 異世界 | 「別の世界」— キャラクターがファンタジー世界に転移する | 『転生したらスライムだった件』 | | 女性(josei) | 「若い女性」マンガ、大人の女性20〜40歳 | 女性をターゲットにした恋愛、スライス・オブ・ライフ | | 少女愛(しょうじょあい)/少年愛(しょうねんあい) | 同性キャラクター間の軽い恋愛(明示的な内容なし) | 恋愛的な緊張感、性的ではない | | 百合/やおい/BL | 女性同士(百合)または男性同士(やおい/BL)の明示的な恋愛 | 恋愛+性的な内容 | | 同人誌 | ファンが作ったマンガ、しばしば非公式 | ファン作品、パロディ | | マンガアンソロジー | 異なるアーティストによる物語の集まり | 「2025年ベストマンガ」コンピレーション |
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実際に試してみよう
好きなマンガを1冊選んでください。この用語集を手元に置きながら最初のチャプターを読み返してみましょう。以下に注目してください。
- 1ページに何コマあるか?
- どんな幅のガターが使われているか?
- 見開きページはあるか? どこに?
- 読み方向は?
- キャラクターの感情表現はコマごとに変化しているか?
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